2012年12月31日月曜日

エピソードIMA.1〜講師は現役なのでスクールより説得力あるかも〜

ガラガラと音を立て講習の現場に足を踏み入れた瞬間、僕は過ちに気づいてしまった。。



「そうだな、そういうところだよな・・・」




そこに居たのはほぼ中年以上の男性であって、若い女性は皆無だった。いや、性別的には二人いたが、いや、こう、何と言うか、、、ワガママをいってしまって非常に申し訳ないのだが、その、簡潔にいうと、失礼極まりないないことは自覚しているが、セックスしたい女性では無かったのだ。。。。。。



これは非常に誤解を招く言い方かもしれないが、とにかく妄想世界の女性とはちょっと違っていたので僕の出会う対象にはカウントされなかったということだ。。



「この状態であるならば、自分もそれ相応の態度で臨むぞ。つまり、もう出会いというのは諦めて、講座を真剣に受講してスキルアップに励もう、一生懸命取り組むぞ!」と真面目モードに突入しかけあと5分ぐらいで講座が開始しようというその時、また教室の扉が開き、新たな受講者が登場した。。。



僕は一瞬、目を疑った。。。なぜならば登場したのはなんと、茶髪でスタイルは普通の、若い女性だったからだ・・・

「おいおい、、、完全に場違いではないか、入る場所を間違えたんじゃないのか!?。。。女子会に行くつもりが方向音痴すぎて職業訓練校のこの教室に辿り着いてしまったのではないのか??」、と疑わざるを得ないほどの場違い感を醸し出していたが、間違いなく彼女もこの講座の受講者らしかった・・・




しかしまだ、一個問題が残っていた、、、彼女が果たしてどこの席に座るのだろうかという問題である。。。いくら若い女性が現れたからといって、全然離れた場所に座ってしまってはまったくもって意味が、、、、



彼女が座ったのは、僕の隣だった・・・・・・



はっきりいってこれはもう完全なワンチャンあるで状態に突入したと言わざるを得なかった。ここまで着たのならば、ホテルまで容易いだろうと、そう僕は確信した。この確信は根拠に欠けるが、そんなものは無くてもいい、自分に風は吹いていると、勝利ムード漂わせた僕だった、、、




しかし、いつもどおり事はそううまく運ぶものでもなく、全然彼女と話すことができなかった。。。やはりヘタレはなかなか治るものでもなく、ここまでの強運に恵まれてなお、そのチャンスを掴むことができないヤバさを秘めた男がいるものである。そのまま講座終了しかけたそのとき、どうやら話しかけるチャンスができたっぽかった。それは実習の訓練にて、僕は余裕ムードで先生の話を聴いていたのだが、彼女はうまくできないことが一目で分かったのだ。おまけにペアで試してみるような場面もあるため、彼女がうまく行くように教えてあげることにした。。

「192.168.0にIPアドレスを変えてあげないと、通信できないですよ」、そう彼女に話しかけると、混乱しながらもどうやら成功したようで、「ありがとうございます」と感謝の意を述べてくれた。。



この日はそれだけの会話で訓練はお開きとなったが、チャンスはあと2日あるわけで、一言でも自分から話しかけることができただけでもう十分だと思った、後は次の訓練までにベッドインのための計画をよく練っておき、実行するだけだと、もはや完全に勝利ムードだった。



 つぎの訓練までの一週間、僕は久しぶりにお風呂のためにしか通っていなかった某フィットネスクラブの、プールやランニングマシンを利用することにした。やはり、頑張る目標が出来ると、そのために色々と始め出すものである。。。

2012年12月22日土曜日

エピソードIMA〜働く人向けの職業訓練〜

この僕が何とか就職でき、同じ会社で二年間働き続けることが出来たというのは、もはやそれだけで奇跡と言っても言い過ぎではない。小学校のクラスに1人はいた、若干の知的障がいを抱えていそうな、浮いていていじめの標的にされるような、あの手の人間として神に抜擢されてしまい(と、いっても日本人としてしかも首都圏に生まれ大学を卒業できるだけの環境があっただけでも感謝をしなければならないが)辛酸を舐めながらも何とか首の皮一枚で生き残っているのだから、ここはひとつ、ボーナスポイントとして、可愛くてスタイル抜群な女子大生と付き合うぐらいのイベントが起こるべきだろうと思いながらも、現実はそんなに甘くなかったのだ。。。




会社生活を頑張っていれば街中で勝手に可愛いコに逆ナンされいきなりベロチューされるというような漫画的展開にはよっぽどの強運の持主でなければ遭遇せず、自分で女子にアプローチをしなければならないというリアルを認識せざるを得ない現状、何とか重い腰を上げてとにかく人間が集う場所に参加するしか女性と接点Tを持つ方法は無いのである。。。



かといって、街コンだとか、社会人サークルだとか、クラブに行くような勇気を出すことは出来ず、どうすればいいかと途方にくれた矢先、ふと二年前のことを思い出した。。それは、失業者が就職を目指すために政府が用意してくれた、職業訓練校だった。僕も無職時代は三ヶ月、職業訓練校に通っており、その成果か職歴無し既卒というハンディキャップにも関わらず何とか正社員の職にありつくことが出来た。別にこのブログはシューカツがどうこう、既卒がどうこうと語るブログではないのでこれ以上は深入りしないが、その職業訓練校は無職の出会いの場としての機能も兼ね備えており、会社につとめている現在でもあの空間は中々の面白さがあったと振り返る。。そこで僕は、働くひとも参加できる職業訓練はないかとネットで検索してみたところ、やっぱりあった。。。



早速それに申し込んでみると、抽選に見事当選し、一応は職業に関係なくはない講習に参加することになったのだ・・・



講習初日、いかにも職業訓練校といった感じの学校の一室が休日限定の働く人向け講習会場だった。そのドアを開けてみるところから、新しい人生が始まるぞと、僕はそう希望の光を胸に宿して、ガラガラ音を立てて希望への第一歩を踏み込んだのだった。。。。。。

2012年12月16日日曜日

エピソード13.1~ちなみに今は交際中みたいデス~

 意識の高い系なそのプロジェクトで僕は、大して仕事をしていなかった。。。たぶん、あまりに使えないため何かを任せられる状態に無かったからだと思う。。それでも会社でもないしクビということにはならず、社内ニートみたいな感じでプラプラしながら会議だけ出て話の合う先輩と談笑するだけという極めて迷惑な存在となり果ててしまった・・・



 そんなこんなで話はすっとび、プロジェクトは終わった。結局は何かに所属してみても役割を与えらず自分は使えないやつだなあなどと再認識し、シューカツに対する自信がより一層失われただけかというと、実は違った。



 こんな僕だが、密かに狙っていたアノ子と一緒に作業をしたりして、交流を深めていたのだ。いや、小動物系のニコニコ顔な彼女からしてみたら交流をした内にすら入っていないのかもしれないのだが、人間とセッションを確立する機会が極めて少ないこの孤独な男にとっては数少ない大事な交流だった。スリーウェイハンドシェイクは成立していた。



 プロジェクトが終了して、最後のまとめのような会議で来年への引き継ぎ作成などを終えたあと、帰る方向が一緒のその子と二人で途中まで電車だった。ここでもう終わってしまい何もなくなるのかどうかの岐路に立たされていた矢先、辛うじて情けなくはあるが誘いをかけることが出来た。



「あの~ちょっとお茶でもして頂けないでしょうか?話す人もいないしさびしくなってしまうので」



 こんな感じのなんともショボくもっと違う誘い方があるだろうとつっこまれそうになる誘いしかできなかった。これは断られて寂しく終了してしまうのだろうか?・・・・と絶望しかけたところで、


「え~w いいですよw」




 なんと、奇跡的にOKをもらうことが出来たのだった。この無気力無能で使えない人間が一念発起して意識の高い学生が集まる系プロジェクトに参加してよかったぞと、自分の行動は無駄ではなかったぞと、ここで熱くこみあげてくるものがあり達成感があった。。。



 そしてデートというか、お茶当日、ドキドキしながら某駅の改札前で待っていた僕の目の前に、そのちっちゃくてかわいい子は現れた!!僕は舞い上がってしまいすべてうわの空で別れるまで何を喋ったかなんて覚えちゃいなかったが、覚えているのはどうにも、僕と彼女でまるで接点が無いという気がしたことだった。何だか、全然違う世界に住んでいる者同士で本当に共感できるような部分が一切なかった。宇宙人のように感じてしまった。向こうも僕のことをそう思っているのかもしれないが。。。別れ際、僕の前を歩いていた彼女をギュッと抱きしめたくなった。しかし逮捕されるリスクを回避するために辞めておいた。



 そしてもう一度誘ったが二度目は来てくれなかった。



 今、そのこはイケメンでコミュ力の高い意識の高い系な男と交際をしているようだ。彼女は人の悪口を言わないし性格も良い子なので、幸せになってほしいと思う。ヘンな奴で汚してはダメな子だ。。。本当に。

2012年11月24日土曜日

エピソード13~期間限定リア充?体験~

 前回のエピソードで軽く触れたけれども、僕は一時的に学生ボランティアのようなもの参加していたことがあって、そこで意識の高い学生たちと触れ合うことをしていた。。。今でいうとFacebookを存分に活用してセルフブランディングに余念がないような人たちとコミュニケートしていたのだ。



 ことの発端は、大学3年の春頃だったろうか、完全にキャンパスの亡霊と化していたこの男には、まだ一念発起する体力が辛うじて温存されていた。大学3年にもなって改めて卒業まで居続けなければならないサークルや、まして部活動などには入る気もしなかったが、これならよさそうだというのが見つかった。それが学生ボランティアのような活動であった。なぜかというと、参加している期間はせいぜい2~3ヵ月であって、もしも嫌で嫌で仕方がなくなってしまうような窮地に陥ってしまったとしても3ヵ月ぐらい我慢すれば後腐れなく解散することが出来るからだ。それでいて、その3ヵ月間のうちに幸運の女神が降臨してくれていれば、もしかしたらあわよくば・・・ということが100パー起こらないとも言えないので、とにかくまだ残っていた一念発起の体力をフル活用し、自らを奮い立たせて某学生ボランティアみたいのに申し込むことにした。。。



 勇気を出して申込みをし、そのボランティアのようなもののミーティングに初めて参加することになった僕は、絶望しかけた、、、そこでは、、参加者のほとんどが元々同じコミュニティで活動してきた同志らしく、はっきりいって僕が入ってきたことによって「なんか怪しい変な奴が入ってきちゃったよ・・・」といった雰囲気がその場を包みこんでいたのだ。。。。僕は失敗したと思った・・・やはり怪しい非リアぼっちが学生ボランティアなどという大それたものに参加してはいけないのかと、あとは辞めないように3ヶ月は我慢しようと、、、既にそういうモードに突入する決心をしかけていた。。。しかし、そのあとで意外なことが起こった。幸運の女神はまだ僕を見捨てていなかったのだ。なんと、そのコミュニティ内の一人がアイドルヲタクだったのだ・・・しかもそのアイドルヲタクはコミュニティの中でも指導者的な立場で、かなり発言力がある人だったのだ。。コミュ力が高くて場を盛り上げる力も長けていた。センスのある人物だった。この人はMさんとしておくが、たまたまMさんと二人きりになる場面があった際に、向こうからその手の話題を振ってきたのだ。僕はそういう話が出来る友人などリアルで存在しなかったため、あまりの嬉しさに一気にたくさんしゃべってしまった。そうすると僕が同志と分かったMさんも喋りが加速し、一気に打ち解けてしまったのだ(と、僕はそう思った)。こうしてボランティア内で発言力のあるHさんが僕のことをメンバーのみんなに面白おかしく紹介してくれるようになり、僕のことを承認してくれる人も増えてきたのである。。。



 1~2週間前まで完全ぼっちだったのに、ひょんなことから一気に承認してくれる人が増え、本当に人生というものは何があるかわからないなと思った。。そして、ここまで幸運の女神が僕になびいてくれているのならば、当活動中に僕はワンチャンありそうな気がしてならなかった。。女性はいっぱいいた。その中に一人、笑顔が可愛くて小柄な小動物みたいな子がいてヤバかった。。。僕はそのこと付き合いたいと思った。Sさんだ。



 エピソードの続きは次回書くとして、単発系のプロジェクトに参加すると、運が良ければコミュ障非リアぼっちでもメンバーから承認してくれることがあるかもしれないので、このブログを読んで下さっている大学生ぼっちの方で脱ぼっちを希望している方がいらっしゃれば、そういうやり方もありなのかもしれない。。。もしも上手くいかなくてもしばらく我慢すればお終いなので卒業までそのコミュニティで苦しむことはないのだし。

2012年11月18日日曜日

エピソード12.1~同棲しだした件~

 Bとはその後も何度かデートを重ねた、、、デートといっても交際をしたり愛しあうことが目的ではなく、本当に遊ぶということだった。そういうことを繰り返していく内、不覚にも僕も男性なので少しずつ男性的欲求が彼女に対して沸々と湧き出してきてしまった。本当にこれは不覚だった・・・




 僕は、BとSEXしたいと一瞬思ってしまったのだ。。。




 そして大学4年だったか卒業後の職業訓練校時代だったかは定かでないが、その辺りで一度Bに秋葉原についてきて貰うようにした。場所は、面白いものを見せようと思い彼女もその手のことについて嫌悪感よりは面白いと感じてくれるセンスの持ち主だったこともあり、石丸電気ソフト本店の7Fへ連れて行くことにした。。。万世橋の近くにあるそのビルは、現在は既に石丸電気ではなくカラオケ屋さんのパセラに変わっている。2012年の年末には某アイドルユニットの専用劇場としてまた利用できるとして一部には話題となっているその場所は、アイドルのイベントをやるには格好のスペースで、いかにも地下アイドルの会場だ!という場所だった



 そんな石丸電気ソフト本店の7Fにて、今回もどこかまだ人気の出ていない無名アイドルユニットのミニライブ兼握手会が開催されていたので、一緒にみにいくようにした。そのときしか見なかったユニットだったので今も存続しているかはわからないが、前方の椅子スペースの後ろが立ちのスペースで、僕らは椅子スペースの前から4~5列目の下手に二人で座っていた。ライブでは、立ちスペース最前で石丸ではよく見かけた常連らしきヲタ4~5人がヲタ芸で盛り上がっており、Bはそれを見て大ウケしていた。しかもラスト曲はなんとボーノの恋愛ライダーだったので、僕もフリコピをして楽しんだ。握手会には参加しなかったが椅子に座りながらその様子を二人で観察しながらあーだこーだ話していた。割と高齢のヲタが握手をし始めるとBは、「あの人、会社では結構な重役なんだろうなー」とか、若くて比較的リア充臭のするヲタのときは、「アイドルたちの目が変わったー!女の目になってるよー」とか分析していた。最後に彼女は総括して、「日本て平和だと思った」と僕に言い二人で会場を後にした。。。



石丸電気ソフト本店7Fでのヲタ観察遊びを終えたあとは、向いのデニーズで食事をした。このデニーズの店員さんは、石丸のショーウインドー前で並んでいるとよくクーポン系を配布してくれていた。そんなデニーズで食事をしながら、会話を交わし、秋葉原の街を徘徊しながらメイドに話しかけている男性を見ているとBは、「あんたもあーいう風に話しかけたいんでしょ?w」とからかってきたので、「あれはなんか違うだろ・・・」といった旨の応答を返した、、、そうこうしている内に、僕はふとあることを彼女に伝えてみた、、、こんなこと高校の部活関係の女子に伝えたことないのにいいのだろうかと思いつつ・・・



 
 「実をいうと今日、Bちゃんとホテルいこうかなーなんて考えたりもしたんだw」

 こうごまかすように震え声でボソッと呟くと、

 「へーあんたサイテーだね」

 とだけ、短く返ってきた。。。



 これ以上はもう、そのことについて触れず秋葉原をもう少し徘徊しながらその日は一緒に帰った。




 そのあとに会ったのは、僕が就職した後だった気がする。そのときは横浜でお茶を楽しんだ。話を聴くと彼女は、引っ越しの準備をしていて横浜の地を離れるらしい・・・話を聞くとどうやら、埼玉県の某所で男性と同棲をするらしかった。。。この時は、以前にもまして女性らしく色気がましていて、ドキッとせざるを得なかった。。女性というのは本当に、本気を出せば出すほどどんどん可愛くなっていくなと驚愕した。。



 それからも何度かメールのやりとりはしていたが、同棲前と違い会う約束を取り付けようしても予定が入っていたり、場所的に厳しかったり、忙しいとのことで一度もあってくれなくなってしまった。察するにBは主婦的仕事に従事しているっぽかった。こうしても僕もだんだんと連絡をしなくなり、とうとう全く持って交流が無い状態となってしまったのだ・・・



 いくら何回も遊んでいた女性だとしても、一人の男性と共に人生を歩んでいくことを決めると、もう相手してくれないのかと思うと、何とも僕は寂しくなってしまった、、Bは、愛している存在という訳ではないが僕を承認してくれた数少ない一人という認識で、自殺ストッパーといっても過言ではなかった。そんな大事な存在が離れていってしまい一つ精神的な支柱を失ってしまったこの孤独な男性は、都会の亡霊になりつつある・・・




 ・・・実をいうとこのエピソード12.1を執筆している今まさにこの瞬間、僕はそのBに携帯メールを送ってみたのだ。果たして返事は来るのだろうか、、、、亡霊化が進行中の僕が亡霊にならない方法は、見つかるのだろうか?・・・


 

2012年11月17日土曜日

エピソード12~高校の部活の後輩♀Bが現れた~

 僕は高校時代、運動系の部活に所属していたので、辛うじてぼっちではなかった。部活は一応居場所として成立していたからだ。おまけに部活以外にも、昼休み図書室でいつもダベッテいる意識の低いヲタよりのメンバーとも交流があったので孤独感はあまり感じていなかった。。それに意識の低い公立高校だったおかげで学力は学年でもトップ5ぐらいには入っていたので、女にはモテなかったが劣等感も低かった。



 そんな高校の部活の後輩の中で、好きな子が一人いた。初めて好きになった子で、恥ずかしながら今だにそのことを引きずっている・・・その好きだった子をAとしておくと、女子部員はほかにも
何人かいたが、何かと僕と仲が良いのではとネタにされていた別の部活の後輩♀もいた。その子は部活の後輩♀Bとしておこう。。。この子は何とも表現が難しいが、可もなく不可もなくという子だった。話は大体僕の方に合わせてくれるような風で、かといっておとなしいという訳でもなく、表現が難しい。。。サブカル風かもしれない。顔は、南海キャンディーズのしずちゃんに似ていた。ちょうど、しずちゃんが普通の女の子のサイズになったような見た目だ。というかしずちゃんにかなり似ている顔をしていたかもしれない。。。。実をいうと卒業式当日、僕の制服の第2ボタンは、Aに渡しており、一番下のボタンはBに渡していた。今振り返ると、高校時代はもしかしてリア充だったんじゃないかという気もする・・・



 そして今回は、僕が大学進学後に初めて二人で会うことになった、高校の部活の後輩♀Bとのエピソードである・・・



 話は未来へ進み、大学3年の冬になる。何かこう、学生がたくさん集まるボランティア的な企画に参加すれば、可愛い女の子とワンチャンあるのではないかと期待していた僕は、実をいうとこんなことネットでは言わず完全なぼっちぶっていたが学生が50~60人ぐらい集まるボランティア的な企画に参加していたのだ。。。おまけにその中で知り合ったメンバーの何人かとは今でも交流があるのである。。。とにかくそのワンチャン企画で僕は、ある重大な任務を任せられていた。それは、打ち上げの幹事をすることだった。



 はっきりいって、たかだか50~60人ぐらいの人数の飲み会のセッティングをするという仕事は、フツーの大学生であればソツなくこなすことが出来、負担に感じることもなかろうが、僕は違っていた。貴重な大学時代の大半を、街で可愛い女の子を視姦しその余韻でシコることに費やしていた僕にとって、飲み会の幹事をこなすぐらいのことですら、まるでビジネスマンが得意先から大口の仕事を取ってきて、無事納品するぐらいの大仕事に感じた。



 
 これはとんでもない大仕事が舞い込んできたとパニックになった僕は、とりあえず会場となる立川の街で飲み屋探しに出かけることにした(ネットも活用しつつ・・・)。そんなとき、突然あるアイデアが思いついた、、、それは、こういうアイデアである。「もしかして、この宴会の下見をするという口実を作って、今交流がほんの少しでもある女の子に協力を求めれば、頑張っている僕を応援しようという気持ちが働いて案外気前よく下見についてきてくれ、結果的にデートが成立するんじゃないのか!?」



 デートの約束は、成立した。



 たまたま、メールでちょっとやりとりをする仲だったBが脳裏に浮かび、下心はないがそういうデートもアリかと思い、メールを送って誘ってみた。内容は忘れたが、大体以下のような簡素な内容だったかと記憶している。

僕「ちょっとプロジェクトの下見に、一緒についてきてくれないか!?」
B「いいよ!」

 すごくあっさりと約束が成立してしまったのだ!考えてみたら今までの人生、Bにデートの申し出などしたことがなく、ネットで一回サシオフの約束を取るだけでも四苦八苦していた僕にとって、何とも意外な結果だった。こんな近いところに一緒に時間を過ごしてくれる女がいたとは・・・と驚愕した。まさに灯台下暗しであった。僕の人生、女性関係に限らずこういうことが結構ある気がする。



 当日は、小田急線の某駅で待ち合わせをした。部活で結構長い時間を過ごしていたにも関わらず、サシでデートというのは初めてだったためか、下心はないにも関わらず緊張してしまった。しばらく待っていると、そこに高校の部活の後輩♀Bが現れた。高校時代の素朴な雰囲気とは打って変わって、化粧しており可愛い女性に変身していた・・・本当に女は化粧をして綺麗になるなと、化粧マジックについて考えはじめたのはその時期だったかと思う。



 
 電車で目的地の立川までは少し時間があったので、そこで会話を楽しむようにした。ここで僕はあまりしてはいけないことをしてしまった。ネットでよくやっているお得意の自虐トークを炸裂させてしまったのである。。だがそこは5年近く知り合っているため僕のことをよく理解してくれており、それにたいして笑ってくれた。実はこういう反応が自虐ネタ大好き人間が聴き手に対して一番求めている反応で、彼女はそういう僕のユーモアをすごく理解してくれていた。気が合うのかもしれない。自虐自嘲の文化に理解のある女子はあまり多くないので。



 乗り換えをして、目的の立川についた、というかもう完全にデート気分だったので本来の目的である宴会会場の下見という目的は5分ぐらいで終了した。なぜか強気になりボランティア的なプロジェクトの打ち上げは何とか成功するだろうと楽勝ムードだった。そんなことよりもBと一緒にデートをすることの方が大事だった。僕は女性が近くにいてくれるだけで大分メンタルが向上してくるのかもしれない。Fateという作品でいうと、マスターなしでは成り立たないサーヴァントに近い部分は確実にある気がする。



 最初のデートは、昭和記念公園を会話しながら散歩することだった。このころには会話を息をするのと同じように自然に出来ていていちいち内容を思い出すまでもなかった。そして、次はアレアレアのラーメンスクエアとなりにあるアイスクリーム屋で一緒にアイスを食べてモノレールに乗り、多摩センターに到着した。実はこの多摩センが最大の魅せ場で、辺りが暗くなるころには綺麗なイルミネーションがキラキラとカップルたちを引き寄せているのである。Bがどう思ったかわからないが、僕としてはこれをサプライズとして提供したつもりだった。一緒にイルミネーションのところへ行かないかと提案するとBは快くついてきてくれ、おまけに自分でいろいろと写真を撮り始めた。結構楽しんでいてくれた?といいなと今でも思う。そうこうしている内にまた電車に乗り、また別の駅で下車した後でラーメンを食べて帰った。。。



 このデートは、僕は人生でした中で一番成功したデートで、初めてのデートだった。Bとは友達感覚で、いつまでもこういう関係でいれたらいいなと、そう考えていた・・・



 しかし中々、そういう訳にもいかないというのが人生で、彼女との関係もほぼ無いのが現状である。。。そうなってしまうまでの一部始終を次のエピソードで披露しよう・・・

2012年11月11日日曜日

エピソード???~横浜と星屑~

 さて、仁鍛から死刑宣告を喰らってしまい満身創痍のDさんと僕だったが、もはやオフの続行すらも困難な程に絶望しているかといえば、決してそんなことはなかった!オフ会に限らず街を探索したりどこか食べ歩きをするときの楽しみは、ここからがスタートなのだ。むしろ、予定通りにいき無事に仁鍛の美味しいつけ麺を食べることに成功してしまったのであれば、非常に簡素なオフと化してしまっていたかもしれない。。。



 そんな訳で二人は、白楽駅周辺を練り歩きながらどこのお店に入るかを決めることにした。はじめ、この一帯ではそこそこ知名度が高く、家系ラーメンの4番バッターと称されることもある「六角家」への入店を検討したが、Dさんはあまり乗り気でなかった。Dさんは、総本山である横浜駅西口の「吉村家」を愛しており、家系といえば直系しか認めないタイプの家系フリーク、もとい吉村家フリークなのかもしれなかった(そういえば、吉村家が大好きで店員とも顔馴染みの女固定がいたものである・・・)。六角家に行かないとすると、果たしてどこにいけばいいのか、もはや僕らに候補としてあげられるお店が無くなってしまったので、適当にプラプラ歩いて入りたくなったお店に入ることにした。



 適当にプラプラ二人で歩いた末、見つかったのは名前も忘れ、2012年現在で存続しているのかもわからない味噌ラーメンのお店だった、、、、そこで二人とも味噌ラーメンを注文して食べたが、味は、普通だった・・・・・・



 結局、もっと早くに集合すべきだったぞと、反省会を開いても良かったがそれは野暮というものである。。。それでは目的のラーメン、食べ終わってしまった。後は解散して帰るだけなのか、、、また白楽駅で電車に乗り、横浜駅あたりで解散するのか・・・?それは寂しいので、僕はある提案をした。その提案とは、一人のときは大学時代の僕も、現在でも良くやっている日常の行為なのだが、やらない人からしてみれば人生で一度もやったことがなく新鮮なことかもしれない。。。



 「あの~、、、ちょっと横浜駅まで歩いて帰りませんか?」

 Dさんにそう伝え、もしも「嫌です!電車に乗りましょう!!!」などと返されたら増々後味の悪いオフ会になってしまっていたところだが、そうはならなかった。Dさんは、快くその申し出を受け入れてくれたのだ。



 そして、大きな道路に沿って歩いていくことになった。目的地は横浜駅である。最初
は大きな道路沿いを歩きながら、何かDさんと会話をしていたがその内容は忘れた。さしづめラーメンの話だとか、2ちゃんねるの話だとか、シューカツの話だとか、女性についてだとかその辺りだと思う。このまま道路沿いを歩けば楽勝で横浜駅に辿りつけるのだが、それはそれでつまらないので、裏道を通っていくことを提案し、その申し出も快諾してくれた。。途中の道で、山のようにこんもりと盛り上がった坂があり、そこを抜けていけば横浜駅西口の駿台だったり、ソープランド富士があるエリアへ通じそうだったのだ、、、確信はなかったが、、、



 そのころにはすでに空はすっかり暗くなっており星がとても綺麗だった。また、この横浜都会迷路の大冒険にDさんも以外とノリノリだったらしく、むしろ「この筋をいけば横浜へ辿り着けそうなものです」、などと自らリードをしてくれていた。その横顔はとても頼りになり、恰好よく思えた。彼こそは横浜編街歩きの達人かもしれない。そうこうしている峠は越えたようだった、下り道に差し掛かったのだ、、、と、その時だった。。。僕は感動した。



 目の前に広がる光景は、横浜の夜景を一望できる絶好のコンディションだった。ちょうど切り立つ崖の上に僕らは立ち、崖の下は団地のようになっていた。。その団地の先は、横浜駅の賑やかさがあった。横浜にこんな隠れた絶景スポットがあったのかと、今まで知りもしなかったし観光案内にも載っていないこの切り立つ崖からのプレゼントは、今回の食べ歩きオフで得た素敵な宝物だったように感じた。Dさんがこの光景を見て僕と同じように感動したかはわからない。しかしこの光景を胸に刻んだ僕は、まだまだリアルの世界も捨てたものではないなと、希望の光が宿ったのだ。。。



 しばらくそこでボーっとした後、無事横浜駅に到着した僕らは解散した。これが個人的に思い出として残っている、Dさんとのサシオフである。それでは次から、冴えボクZの本編が再開となり、エピソード12が始まる。。。