2012年11月3日土曜日

エピソード11.2~そんな簡単に晒しちゃうの!?~

大学卒業間近の、卒業試験も終えて後は卒業式を迎えるのみという1か月程度の時期、健全な学生生活を送ってきた学生たちは卒業旅行に行くものであろう。はたしてこの時期、我々のような社会不適合タイプの人間は、PICASAなどWEBにアップロードされ、男女で楽しそうにはしゃいでいるリア充大学生たちの姿を唇を噛みしめながら閲覧して、涙を流すぐらいしか時間を潰す術がないのであろうか!?、、、、、、いや!そんな筈はない!!!・・・



この時期、実をいうと僕も高校時代の友人から二人で台湾旅行にいかないかと誘いを受けていた。初の海外旅行ということもあり最初は乗り気で快くその誘いに応じたが、計画を練っていくうちに非リアで問題解決能力に欠ける二人組は結局、面倒になってその計画を断念してしまったのだ、、、その旅行に肝心の女性がいなかったことが原因かもしれない。。。



そうして台湾旅行がキャンセルされ暇を持て余していた僕だったが、たった一つ、というか二つ、いや、厳密にいうと三つかもしれないが、やることは同じなのでここはたった一つとしておきたい、、とにかく楽しみがあった。それは、WEB上で交流のあった女性とスカイプで通話をすることだった。この時期はスカイプ通話をしてくれた女性が三人もいた時期で、それなりにエンジョイすることができていた。スカイプ通話相手の一人が、オープンキャンパスで一度我が母校の大学構内を案内して回った、あのモリサキ似のKだったのだ。Kはどうやら彼氏がいるらしく、しかもアニヲタの彼氏だった。僕はそんなKの惚気話や、初めての上京をするための準備や、高校生活の話などを聴いていた。話し方はホンワカしており可愛げがあったが、性格的にはキツイところがあると自称していた。。。この時期も良好な関係が築けており、それは僕が別段彼女とセックスをしたいと思っていなかったからかもしれない・・・



僕が大学をとうとう卒業してしまい、就職先も決まらないまま職業訓練を受講していた時期に話は移る。彼女はJDになっていた。やはりあの大学の商学部生としてありがちな、会計士を目指す学内の資格試験予備校に彼女も入っていた。また一度彼氏とは別れてしまっていたみたいで、どこかネットコミュニティでネナンされた男性とやりとりをしていたみたいだった。。。僕は自分を棚上げし、ネットで出会った男なんてろくなものじゃないぞ、と注意を喚起したが、その声は胸に響かなかったようだった。



案の条、事態はよくない方向に向かっていたようだ、、、そのネナン男の口車に乗せられたのか、Kは自身の上半身を裸にした写真を晒して送ったというのだ、、、実は僕にもそれを見せてくれたのだが、不覚にも興奮してしまった。。。おまけにネナン男のアパートにいきなり行き、そのままベッドインし、終いには付き合い始めてしまったのだ・・・・・・上京して寂しかったからだろうか、田舎から一人上京してきた可愛い娘が都会のヤリチンに喰われてしまう一部始終を僕は指を加えて見守るだけで、どうすることも出来なかったのだ、、、そのうち無職の僕のことなどどうでもよくなったのか、態度が冷たくなりそのまま縁が切れてしまった、、、何とも悲しくしょぼい幕切れだった・・・ただ当時、僕には他にNとYという二人の女性と交流があったため、そこまでショックは酷くなかった。。。



上の出来事は、今までネット上で語ったことは無かった訳だが、、、2012年の秋である現在、本当に交流のある女性がいなくなってしまい完全な一人ぼっちとして社会から孤立してしまった僕はふとそんなKのことを思い出し、幸いまだアドレス帳に登録が残っていたため試しにメッセージを送ってみることにしたのだ(実は彼女の本名も知っていたりする)、まだ希望はあるのだろうかと問いを投げかけながら・・・・

「おーい」

ドアをノックするかのようにこうショートメッセージを送ってみると、なんと返事が返ってきた。

「申し訳ございません。大変失礼なのですが、どちら様でしょうか?」

そこで僕は自分の名を名乗ると、

「ああ!お久しぶりです」

と来た。この、ああ!のびっくりマークから、もしかしたら好意的な文脈があるのではちょっと元気でしたか的なやりとりをした後、サシオフしたい旨を伝えると言葉が厳しくなってきて、彼氏と一緒でもいいですか、などと世知辛いメッセージが返ってきた。。。もうダメか、、と思いつつももう少し粘ってみたところ、、、とうとう死刑宣告が下された。。。

「気持ち悪いので私はあいたく無いです」

・・・

・・・・・・

これはもう完全なチェックメイト状態である。もはや僕に、希望は1ミリも残っていなかった。ついにドラさんこと上野君のUstream自殺配信を受け継ぐ段階に来たかという考えすら起こって来たが、その前に少し振り返りをしようと思った。つまり、自分はどうしてこんなに冴えないのに女性に執着するようになってしまったのか、そのルーツを再確認にしていこうという訳だ。迷ったときは、原点回帰だ。



そして段々と時系列を遡っていくこの物語、冴えボクZが幕を開ける。。。



※この物語はノンフィクション風フィクションです。

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